ターゲットにしているユーザーの目線に立つ
クライアントとの関係が大事
ITを駆使したサービスが進化する中で、自社でのシステム開発を進める企業も増えてきていますが、受託開発のニーズもまだまだ多く、エンジニアの求人を探そうと思えばすぐに見つけることができる状況です。受託開発の面白いところは、1つのテーマに縛られることなく、様々な種類の開発に携わることができることです。受託開発の仕事を多くこなせばこなすほど幅広く経験値を上げることができるのは、エンジニアにとって大きな魅力でもあります。しかし、受託開発の仕事をスムーズに進めるためには、技術面が優れているだけでは不十分で、クライアントとの関係をできる限り良い状態に保つことが重要になります。
要望にはしっかりと耳を傾ける
仕事を受注する側の立場からすると、クライアントに意見することなど到底できないように思えますが、だからといってクライアントから言われるままになってしまうと、ビジネスとして成り立たなくなってしまう恐れがあります。しかし、システム開発のプロセスにおいて、仕様が決定した後にクライアントから追加や変更の希望が出るのはよくあることです。そこで、契約なのでできないとストレートに回答してしまうと相手の心象を悪くしてしまい、信頼関係を築くのが難しくなってしまいます。そのため、追加の要望などがあれば一旦話を最後まで聞いて、決まっている工数の範囲内で調整可能かどうかを検討するなど柔軟な対応を心がけるようにすると、結果として追加の要望を叶えることができなかったとしても、相手の満足度は全く違ったものになるでしょう。
最も考えるべきはユーザーのこと
受託開発では、クラアイアントの作りたいものを作ることが仕事ですが、それが必ずしも本当のニーズに合っているとは限らないので、ユーザーの目線で考えるように心がけることは重要です。最終的にシステムを利用するユーザーにとってプラスになるのかどうかということを軸に考えるようにすると、クライアントとの意見が食い違った時に、できるかできないかという話ではなく、どうすることが最善かという前向きな発想で話を進めることができるので、単なる受発注の関係ではなく、一緒に良いものを作ろうという積極的な雰囲気にすることができるでしょう。
また、開発がある程度進んだ段階で大幅な調整をすることはお互いにとってマイナスなので、決められた予算と工数の範囲内で最善を尽くしたいという意思を最初に伝えておくようにすると、クライアントに対しての否定的な回答を減らすことができるでしょう。そのようにしてお互いの関係を良い状態に保つことができれば、結果として良いプロダクトを生み出すことができるので、その後も良きパートナーとして一緒に仕事をすることができるでしょう。