依頼を受けてから全てが始まる

依頼を受けてから全てが始まる
Facebook にシェア
Pocket

受託開発とは

企業や団体などの組織を運営する上で、ITシステムは今や欠かせないツールで、あらゆることがITシステムによって管理されています。どのようなシステムが必要になるかは企業や団体によって異なるので、自社にエンジニアを常駐させてシステム開発を行う企業などもありますが、それができない場合はシステム開発を行う会社に依頼することになります。そのような経緯で仕事を受注してシステム開発を行うことが「受託開発」です。受託開発は、テクノロジーの進歩やオフショア開発などの影響もあって、既存のやり方だけでは市場の拡大が難しいとも言われていますが、形を変化させながら成長する可能性はまだまだたくさんあるので、受託開発の求人が減ることはありません。

受託開発の仕事の流れ

受託開発では、クライアントからの依頼を受けて1つのプロジェクトがスタートします。依頼の内容は様々なので、まずはどのようなシステムを作りたいと考えているのかについてクライアントからヒアリングを行う必要があります。それから見積もりを作成し、予算やスケジュールについての話し合いに合意できたら開発に着手することができます。開発の途中では、クライアントに進捗状況を報告し、内容を確認してもらいながら作業を進めてシステムを完成させます。

クライアントとの打ち合わせから見積もりまで

基本的にヒアリングはSEが担当しますが、場合によっては実装を担当するプログラマも同席します。この段階でしっかりと要望を理解しておかないと、正確な見積もりを提示することができないので、ヒアリングはとても重要な工程になります。クライアントは、作りたいシステムのイメージを持っていたとしても、それを具体的に表現することが難しいことも少なくないので、ヒアリングを行うSEやプログラマは先方の要望を汲み取ったものを簡易的に形にして示して、お互いに同じものがイメージできるよう工夫する必要があります。
クライアントとの打ち合わせが終わったら、一旦話を自社に持ち帰って見積もりを作成していくことになります。見積もりは、依頼されたシステムを完成させるために必要な人数と工数を決めて「人月単価」で費用を算出しますが、人月単価は依頼内容の難易度などによって異なります。ここで正確な見積もりをきちんと作成するためにも、最初のヒアリングは丁寧に行うことが大切です。

開発から納品まで

費用面の合意が済んだら開発がスタートします。開発手法は会社によって異なっていて、SEが設計してプログラマが実装を担当するという分業体制を組んでいる場合もあれば、設計から実装までを1人のエンジニアがこなす場合もあります。納品までの間には何度も確認作業を繰り返し、必要な修正を加えながらシステムを完成させ、運用マニュアルを添えてクライアントに納品します。

おすすめの記事

  • 依頼を受けてから全てが始まる
    受託開発は、クライアントが作りたいと考えているシステムについて依頼を受けてそれを形にするのが仕事です。クライアントに喜んでもらえるシステムを作るためには、依頼を受けてから納品までのプロセスを丁寧にこなしていく必要があります。特に、システムの設計を行う前にクライアントとSEとで打ち合わせをする際には、できる限りクライアントの要望を引き出して、お互いにシステムのイメージを共有できるかどうかが重要で、そのことがプロジェクトの成功をも左右します。MORE
  • クライアントの要望を叶えて喜ばれる
    自分達が作りたいシステムを自由に考えて作るわけではなく、クライアントが作りたいシステムを考えて作ることが仕事の受託開発は、完成したシステムが相手に喜ばれることによって開発の苦労が報われた気持ちになります。人の役に立つものを作りたいという気持ちがモチベーションになると、難しい開発でも頑張ってクリアすべく様々な努力をします。そうして仕事をこなしていくうちにいつの間にか技術力が向上しているのが受託開発をするエンジニアの特徴です。MORE
  • ターゲットにしているユーザーの目線に立つ
    目の前にあるプロジェクトをいかに進めるかに没頭してしまうと、ユーザーのことが置き去りの議論に発展してしまうことがあります。クライアントから依頼されることに忠実であることは大切ですが、実現しようとしていることが本当にユーザーのためになるのかどうかという点に立ち返って考え、必要とあればクライアントに提案を行って、より良いシステムを開発できるよう最善を尽くす方が、結局はクライアントからの信頼を得る近道になります。MORE

FEATURE

  • 契約時からリスクヘッジを考える
    仕事をスムーズに進行させたいのは、開発を行う側もクライアントも同じかもしれませんが、いざプロジェクトが始まってみると様々な問題が生じることが多いものです。しかし、事前にリスクヘッジを行うことによって、それらの問題は解決できることが多いものです。特に、コスト面で大きな損失を被ってしまうような事態は避けたいので、クライアントとの契約を締結する段階で、条件を明確に提示して双方で合意しておくことが大切です。MORE
  • 自分の市場価値を知る
    転職活動の段階は、初めての就職活動の時よりも経験を積んでいる状態なので、人材としての価値は当初と比較して変化しているはずです。仕事で得た経験や実績は面接でアピールできる材料となりますが、ITエンジニアの場合は年齢そのものがひとつの評価対象となってしまい、よほどの能力がない限り、若手が優先的に採用されていくのが実情です。そのようなことも念頭に置いて、自分の市場価値を正しく把握してから転職活動に臨むことが大切です。MORE
  • 安定して案件を貰える人から学ぶ
    フリーランスで成功している人は、また仕事を任せたいとクライアントから思ってもらえるような要素を持っているものです。エンジニアとしての技量はもちろんのこと、コミュニケーション力や性格的な部分など、人に好感を与える言動ができる人は、フリーランスになっても安定的に仕事を任せてもらえることが多いようです。それらの人々の特徴を知ることによって、フリーランスとしてどのように行動するべきかを学ぶことができるでしょう。MORE